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PHC BXセンターのCSが語る事業づくりとメンバーの強み

カスタマーサクセス / 八木 達也

2022年入社 - 中途

SaaS新商品「digicare アナリティクス」などを手がけるPHC株式会社。現在私たちは、2020年にMedicomの新サービス開発組織として組成された、リーンに様々なチャレンジに取り組む組織である「ビジネストランスフォーメーションセンター(以下BXセンター)」で働くCSを募集しています。

今回は、CSとして働く八木さんに、BXセンターへジョインした経緯や業務内容、今後の展望やマッチする人材について話してもらいました。

1アクターとしてどれほどドライブできるか試したかった

早速ですが、自己紹介をお願いします!

2022年6月にBXセンターにジョインしました、八木達也と申します。

2018年に大学を卒業し、SESを主軸にしつつ、自社プロダクトとしてSaaSを持っているAI系の企業にエンジニアとして入社しました。その後、2018年の10月から2022年の6月までは株式会社ギブリーで、エンジニア向けの採用・育成ツールを開発している部署に所属し、プロダクトオーナーや、既存プロダクトのエンタープライズ顧客向けのカスタマーサクセスを担当していたという経歴です。

どういったきっかけでBXセンターへのジョインを決めたのでしょう?

そろそろベンダーとしてやエンジニアの採用支援だけではなく、1アクターとして、どれほど自分がドライブできるかを試してもいいかもしれないと感じたことがきっかけです。

前職は、“エンジニアの採用に強みを持つ”SaaSプロダクトを持っている会社でした。昨今のDXの流れで大手企業も「エンジニアの内製化」を進める動きが強くなったので、業務の中で大きな会社さんと繋がりを持つことが増えていました。そのこともあり、見かけだけDXを進めようとしている企業か、本気で変えていきたいと思っている企業かを見極める力が養われました。

BXセンターは転職サイトでオファーをもらったことをきっかけに知ったのですが、後者であると感じられたので良いなと。

元々は異なる業界で働かれていたとのことですが、そもそもヘルスケア領域・医療業界に興味があったんですか?

そうですね。周りもベンチャー企業で働いている割合が多い中で、メンタルを壊して働けなくなる人をたくさん見ましたし、自分が精神的に参ってしまいそうな時期もありました。その時にメンタルヘルスの重要さを改めて感じていたので、そこを包含するヘルスケア領域に興味はありました。これが一番の原動力でしたね。

あとは、医療業界は縦割り構造が強く、それらの連携が取れていないことで現場にしわ寄せが来ていることも知っていたので、業界で1位を取る意味があるなと。1位を取って一気通貫でシステムの提供ができれば、現場を楽にできる事業になるだろうという思いもありました。

CSの域を超えて幅広い業務を担当

続いて、八木さんがBXセンターで担当している業務を教えてください。

2022年5月に立ち上げたプロダクトに2022年6月にジョインしたので、まだ一般的なCSの形が完成しているわけではありませんでした。なので、入社後すぐにCSの型化に取り組み、1週間ほどで基盤を作りました。

あとはマーケティング部分で「顧客を管理していく上でプロダクトのKPIはこういうところに置いた方がいいですよね」など、開発とのコミュニケーションを取りながら進めつつ、新規獲得のためのWebマーケ施策やGoogleアナリティクスを始めたとした計測ツールを設定して広告を回したり、展示会を実施したり、プレスリリースを打ったりなど、幅広い業務を担当しています。

業務内容がカスタマーサクセスの域を超えて幅広いですよね。

そうですね。立ち上がったばかりなので、かっちり「ここからここまでです」という感じではなく、イメージしているカスタマーサクセスよりもずっと上流から関わっています。

今はプロダクトの売り上げをメインのKPIとして追っておらず、どちらかというと“拡販”に力を入れているところですね。

なので、売り上げやチャーンレートは追っていません。そもそもチャーンレートを追うにしても、アカウントチャーンレートがいいのか、レベニューチャーンレートが良いのか、まだ仮説の検証ができていない状態です。

そこを一気に追えるような基盤だけ作り、「このチーム、このプロダクト、この会社であれば、ここを指標にするのが良いね」という経営陣に対する提案も含めたところが、僕のCSとしてのミッションかなと考えています。

「誰かしらに頼れる状態」が強み

実際に入社してみて、入社前とのギャップはありましたか?

入社前から何となくイメージはしていたので、良くも悪くも想像通りでした。大手企業の社内ベンチャー的な側面があるので、ベンチャーのスピード感があり、大手の安定した基盤があることは良いところだと思います。

裏を返せば、ベンチャーの知名度の無さと大手のフットワークの重さもあるということなので、本当に善し悪しですね。ただ、BXセンターはそういった両者の良いところを活用していこうというチームなので、ポジティブな面の方が大きいです。

BXセンターで一緒に働いているメンバーの印象はいかがですか?

社内に元お医者さん、元薬剤師さんがいるのが特徴的だと思います。「僕らで変えていきたいよね」というミッション感、視座は合っている気がしています。

お医者さんや薬剤師さんはもちろんですが、エンジニアひとつ取っても、大型システムの運用経験がある方からベンチャーでアジャイルをゴリゴリやっていた方までさまざま。

そして、PHC本体から出向で、元は現場でお医者さんに対して営業し続けて20年というベテランもいます。それぞれに得意分野があり、誰かしらに頼れる状態なのは強いなと感じていますね。

そんな中で、ご自身の役割はどんな部分だとお考えですか?

個が専門領域を持っているからこそ抜け落ちてしまうタスクって結構あると思うんです。そこを拾うため、僕みたいに「前職で少しマーケターをかじっていました」という人間が「何でも屋さんをやること」に価値があると考えています。

肩書きに縛られず出来る仕事を取っていく

八木さんがBXセンターで実現したいことはありますか?

CSに関しては、型化して僕なしでも回る仕組みを早く作りたいと思っています。とはいえ、あまり肩書きに縛られるつもりはないので、新規プロダクトも採用もマーケティングも、出来る仕事はどんどん取っていきたいです。

まずはすべきことにフォーカスし、結果さまざまな経験をして社内で自分の名前で仕事ができるくらいまでは、量をこなしていきたいなと考えています。

マッチするのは「カオス耐性が強く、グリッドが効く人」

どんな方がBXセンターのメンバーとしてマッチすると思いますか?

カオス耐性が強く、グリッドが効く人だと思います。大元が大手企業とは言えど組織が若いので、「先週と話が違う」なんてことは普通です。「自分はCS入社だから……」と業務内容の範囲に固執してしまう方は向いていないかもしれません。(ビジネスの進み具合で状況は変化していくはずなので、ぜひ面談でベンチャー感を聞いてみてください!)

ただ、CSとして言うと、現場との距離がとても近いことは魅力だと思います。薬局のカウンターの裏や調剤室に入って実際の接客の様子も見られます。それが出来るのは、ぽっと出のベンチャー企業ではなく、50年の信頼と実績があるPHCだからこそ。そこが、同じような業務ができる他社ではなく、ここに入社する大きな理由になるのではないでしょうか。

お客さまと直接向き合い、アジリティ高くチームにフィードバックして開発に生かせますし、新規事業のネタがあれば吸い上げてもらえます。後ろ盾のあるBXセンターはかなり稀有であり、漠然と「医療を何とかしたい」と思っている人も、業界経験はないけどITのグロースが得意な人も、現場経験を生かして働きたい人も、輝ける環境になっていると思います。

BXセンターにかける組織の投資や期待値が高いことを働きながら実感しています。取る意味のあるオセロの角を、プロダクトのグロース力で狙え、間接的に医療に貢献できる“正しいITの生かし方”ができる場所なので、こういったことを実現したい方にぴったりだと思います。