BXセンターのマーケティング担当が語る、遠隔医療ソリューションの可能性と面白さ
マーケティング / 高西 由衣
2019年入社 - 中途

リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」などを手がけるPHC株式会社のビジネストランスフォーメーションセンター(以下BXセンター)。現在私たちは、2020年にMedicomの新サービス開発組織として組成された、リーンに様々なチャレンジに取り組む組織・BXセンターで働くメンバーを募集しています。
今回は、BXセンターの遠隔医療ソリューション部にてマーケティングを担当する高西さんに、BXセンターへジョインした経緯や業務内容、今後の展望やマッチする人材について話してもらいました。
歴史がありながら“変革”への前向きな姿勢に惹かれ入社
早速ですが、自己紹介をお願いします。
BXの遠隔医療ソリューション部にて、マーケティング業務を担当しています、高西由衣です。
業務の分野としては主にマーケティングですが、学会の展示用の装飾を作ったり、お客様に配るためのカタログ製作・動画作成をしたり、お医者さんの中にいるKOL(=キーオピニオンリーダー)と呼ばれる方々との関係性を作ったりと、業務内容は多岐にわたります。
KOLの先生方と繋がった上で、分野別に行われる学会での講演をお願いすることも業務のひとつです。講演の企画から講演が当日終わるまでの一連の流れを担っています。
PHCに入社するまでも医療業界に携わっていたのでしょうか?
新卒で入社したのが、日本の製薬会社だったんです。MRからキャリアをスタートしたのち、アメリカ出身ということもあり、国際マーケティング部で海外向けのマーケティングに携わりました。
そういった業務を経験し「やはりマーケティングや海外とのやり取りがある仕事が自分に合っているな」という思いが大きくなっていきました。
ネクストステップとして転職先を探す中で、医療機器や通信機器を扱っているPHCからスカウトをいただき、「面白そう」と感じたので入社を決めました。
医療・製薬業界にはさまざまな名だたる企業がありますが、その中でもPHCへの入社を決断した理由はどこだったのでしょう?
PHCは歴史がある会社ですが、「変革をしていかなければならない」という前向きな姿勢や、「年齢・性別問わずどんどん進めていってほしい」という意欲的な雰囲気を感じられたことが大きかったです。
新たな取り組みや新しい人材をしっかりと取り込み、時代の流れに沿って変わっていこうという意識が面談の中で実感できたので「ここにしよう」と決めました。
「医療資源の不足」「医療の格差」を解決する遠隔医療システムを提供
具体的にどういったサービスを提供しているのでしょう。
事業としては、遠隔医療システムのサービスになります。
ただ、コロナの影響で少しずつ増え始めている、お医者さんと患者さんとの“オンライン診察”というサービスではなく、医療従事者間を繋ぐDtoD(Doctor to Doctor)システムに特化していることが特徴です。
例えば、異なる分野が専門の先生同士を繋いだり、僻地の“専門外”の先生がいるところと本土の“専門”の先生を繋いだりといった形です。
これはどういった業界の課題を解決するものですか?
「医療資源の不足」「医療の格差」という課題を解決するものと自負しています。地域によって医療へのアクセスが悪かったり、専門医が全然足りていなかったりという問題があるので、そこをサービスを活用することでどうにか無くしていきたいと考えています。
また、最近は「医師の働き方改革」がニュースで取り上げられていますよね。そういった時代の流れにより、医師の長時間労働ができなくなるため、そこをオンラインで他の先生がカバーするという活用方法も今後より広がっていくと考えています。
実際に、このシステムによって具体的にどんな方が助かっているのでしょう?
現場を回っていて感じるのは、離島やへき地の患者さんですね。
このシステムによって、これまでは接点がなかった専門医とコネクションを作り診てもらえるようになるので、直接的に助かっているのは患者さんだと思います。
また、機器を直接利用する医療機関の先生方にとっても、専門外の部分を対処しなければならない不安を解消したり、自分の患者さんに専門的な治療を受けてもらえたりといった部分で助けになっていると感じています。
サービスを提供することでいろいろな方の生活が助かることが魅力
サービスを提供する中で面白さを感じるのはどんなところですか?
ベースとして、サービス自体がニーズに応えられており、医療従事者にも患者さんにも役立つものなので、その点においてやりがいと面白さを感じられています。このサービスをより多くの場所で提供することで、いろいろな方の生活が助かるところも面白いところだと思いますね。
反対に、サービスを提供する中で難しさを感じる場面はありますか?
法規制が間に合っていないことに難しさを感じています。あとは導入によるビジネス的なメリットを得られる資金源をなかなか確保しにくいことも難しいところのひとつです。
対患者さんだと診察料がそれに当たるのですが、医療従事者間の相談になると、先生同士のコンサルティングという位置付けになるので、一部の項目を除き、ほとんど診察報酬が取れないのです。
離島などで既に診察をしている先生に関しては、自治体からの補助金が出ているケースがありますが、都市部にいるとそういった補助金制度がないので、ボランティアになってしまうんですよね。
あとは、医療従事者の資源に関しても難しい部分です。そもそも医師や看護師が足りていないという課題がある中でこの仕組みをやってもらうには、先生方に負担がかかってしまいます。
既に離島へ行き診察をしている方がシステムを使って本土で診られるようになれば、それは負担の軽減に繋がりますが、これまで診察していなかった先生にお願いすることになると、その分業務が増えてしまいます。そのあたりのバランスが難しいなと感じているところです。
難しさのある中でも、働いていてワクワクする瞬間はありますか?
社会で活用していく中での難しさはありますが、サービスは本当に意義のあるものなので、先生方と「将来こうなっていってほしいよね」という思いを熱く語ったり、そういう未来を思い描けたりするとワクワクしますし、病院で初めて使ってもらった時に先生方から「これいいね」という評価をもらえた時は、とてもうれしい気持ちになります。
グイグイ計画を立てて遂行していくプロフェッショナルが多い
現在、チームメンバーは何名いるのでしょうか?
遠隔医療ソリューション部内で、マーケティングチーム、営業推進チーム、営業チーム、事業推進チームの4つに分かれています。
私が所属するマーケティングチームは私を含めて2名で、その他に、営業推進チームに2名、営業チームに6名、事業推進チームに3名在籍しています。
まだ小さい組織なので、横の繋がりは絶対的に必要。毎週、遠隔医療ソリューション部全体でミーティングを行っています。チームを超えた連携も多いですね。
例えば、営業さんと情報共有し、私のKOLの先生方への働きかけと一緒に、営業さんは機器の導入の営業をかけたり、私のKOL活動が実って学会で発表する際には、営業さんにお願いして関わっている先生方に案内してもらったりなどしています。
チームはどのような雰囲気ですか?
自分でグイグイ計画を立て、それを遂行していくようなメンバーばかりです。プロフェッショナルが多い気がします。
大切にしているのは現場を知ること、常に感謝の気持ちを忘れないこと
働く上で意識していることや大切にしていることはありますか?
皆さんの役に立つものを提供するためには、やはり現場を知らないといけないと思っています。自分が現場に行って体感する、経験するという部分はとても大事にしていますね。
あとは、「やってもらって当たり前ということはない」こと。日々業務を行っていると、いろいろな人に「あれやって、これやって」とお願いしていますし、それを当然のようにやってくれていますが、本当はすごく感謝しなければならないことだと思うんです。やってもらったことへの感謝は常に忘れないように心がけています。
特にお医者さんは、ごはんを食べる暇もなく忙しく働かれている方が多いので、そんな中お時間を取っていただくことへの感謝を忘れないようにしています。かつ、先生方のメリットになる情報をお渡しすることも、同時に意識しながら働いています。
会社の“次の柱”となる事業へと成長させたい
高西さんの今後の展望、目標を教えてください。
今やっている事業を成功させ、会社の“次の柱”となるような事業へと成長させていきたいというのが、自分の中で掲げているゴールのひとつです。そのために、現在所属しているマーケティングの組織を拡大し、事業や組織の拡大をサポートできるようにしていきたいです。
そしてもう一つ、現場の声をたくさん聞いているからこそ、次の事業の種探しもしていかなければなと思っています。
目標の実現を通して、高西さん自身はどういう状態になっていたいですか?
現状は、セールスをやりつつマーケティングもやりつつKOL管理もやりつつ……と何でも屋さんのようなのですが、将来的にはマーケティングのマネジメント的立ち位置に進んでいきたいなと思っています。
BXにはどのような方がマッチするとお考えですか?
BXは、責任は伴いますが、自分で動けば動くほど任せてもらえる環境です。やりたいことを自由に実現しつつ、実現のためにどういう風に進もうかを一緒に考えながら取り組んでもらえる方だとうれしいなと思っています。
新規事業開発はもちろん、立ち上げた事業を成長させていくところに携わりたい方も歓迎です。一つの事業を成長させていく、もしくは全く新しいところを一緒に立ち上げるところをやりたい方だとマッチすると思います。
最後に、入社を考えている方へメッセージをお願いします。
歴史ある部門ではありますが、とても前向きに、かつ常に変わってきている部門なので、新しい風はいつでもウェルカムです。「どうしようかな」と迷っている方がいたら、ぜひ飛び込んでみていただいて、一緒に働ければと思っています!